今から約30年前。。。
18歳の男が、生まれて初めてのアルバイトを経験した。
そこは、マクドナルド。
軍隊のような人間関係に驚きつつ
「まあ、どこも、こんなもんなのかな」
と、思いつつ半年間、頑張った。
それなりに楽しかったし、
尊敬できる先輩も見つかって、
良い思い出もあったけど、
いかんせん、社員含めた上層部の
(上層部ってのはベテランのバイト)
人間関係が凄くアレだったので、
半年後に、店長に退職を伝えると。。。
「何か、悩みがあるなら聞くよ!」
「今、人が凄い少ないんだよ!」
「やめるなら、なんで入ってきたんだよ!」
「ふざけんなよ、責任とれよ!!」
と、最期は絶叫に近い感じで、
18歳の世間知らずの男にとっては、
凄い恐怖だったようです。
マクドナルドを退職して、
すぐに友人の紹介で入ったのが、
ケンタッキーフライドチキンでした。
そこは、とっても
ゆるーい世界!
こんなに適当で楽しくて
ホントにいいの?
って、思うくらいに、
社員さんも、すごく緩くて
バイト仲間も皆、面白くて
すっかり、ケンタッキーでのバイトに
夢中になりました。
そのお店にいた年上の女性が
みんな美人で性格も良い人ばっかりで
18歳の男子にとっては、
もう、ほんとに天国でした。
ここまで綺麗な女性はいませんでしたが
ケンタッキーでは、チャンプスって言葉がありまして
Clesnliness = 清潔さ
Hospitality = おもてなし
Accuracy of orders = オーダーの正確さ
Maintenance of facilities = 店舗設備のメンテナンス
Product quality = 商品の品質
Speed of service = サービスの速さ
それぞれの頭文字でCHAMPSです。
このCHAMPSの実践を通して、
品質、サービス、技術、施設設備などを
向上させよう!ってことですね。
また全国の店舗スタッフが、
技能とホスピタリティを競う、
“CHAMPSチャレンジ競技大会”なるものも
開催されてるのです。
れでぃおも実は、21歳の時に、
全国大会に出場しました。
コンテストの内容は、接客部門と
調理部門に分かれます。
調理の様子は、公式動画がコチラ
そして貴重な1985年当時の映像。
日本の工程と、ほぼ同じでリアル!
ケンタッキーのクリスマスの真実
さて、どこまで真実を書いて大丈夫なのか、分からないので、
この記事の登場人物である、ケンタッキーの元・店長から、
私、れでぃおが伝え聞いた話という事で、
この記事は書いております。
いきなり結論から申します。
クリスマス期間のケンタッキーのチキンは、普段より品質が悪いのか?
この疑問に関しては、
「運しだい」としか言えないとのこと。
ちゃんと作ってる店のチキンはマニュアルを守ってて美味しいし、
不心得なお店のチキンは工程を省略したりしていて、
とっても残念なチキンになってたり、
ほんと、それはお店によるのです。
そもそも店で調理するチキンは、
冷凍状態で入荷される物と、
生の状態で入荷される物と、
2種類ある事をご存じでしょうか?
冷凍状態で入荷される=フローズン
生の状態で入荷=フレッシュ
こんなふうに、呼んでいます。
はっきり言いますが、
フレッシュで作ったチキンは美味しくて
フローズンで作ったチキンは美味しくないのです。
通常期の何十倍もチキンが売れる、
クリスマス期間は、当然、フローズンばっかりが使用されます。
また、ケンタッキーでは
油のことを「ショートニング」と呼称を統一してますが、
このショートニングも、
厳密には、何個まで揚げたら交換って規定がありますが、
不心得な店だと、規定以上に使って
真っ黒いショートニングで調理を続けたりします。
まあ、これはケンタッッキーに限らず
全ての揚げ物を扱う飲食店で共通の話ですが。
あとは「MED溶液」っていう、
(M=ミルク・E=エッグ・D=ディップ」の略)
スパイス&ハーブを付ける前に浸す液も、
調理回数で交換しないと、
美味しいチキンになりませんが、
これもキッチン内の調理担当者が
ちゃんと交換してなかったりも
当然するわけです。
カーネル像はこの時期サンタ姿。
でもキッチン内は見張れません。
つまり忙しいと、これらの材料交換が難しいわけです
ショートニングもMEDも、
ずっと交換せずに古いまま使用せざるを
得ないくらい忙しい、それがクリスマス。
毎年みなさんは、
なんで、こんなに時間かかるの?
なんでもっとイッパイ作らないの?
と、イライラされてるでしょうが、
そもそも、1台の調理機で
一度に作れる数の上限は72ピースです。
72ピースの調理開始~油から揚がるまでは
約20分かかります。
平均的な店で機械は3台~4台しかないので
どんなに急いで作っても、
1時間に作れるのは300~400ピースです。
1人平均、10ピース購入すると、
1時間に、最大でも40人。
平均20ピース購入だと、20人です。
クリスマス・メニューの目的は、
なんとかオリジナルチキンの本数を抑えて
他のメニューを買ってもらう事にアリ。
しかも、きちんとマニュアルを守って
作り置きもせずに、材料も交換してたら
もっと、少なくなるでしょう。
クリスマスに、ホイホイ提供してる店は
逆におかしいと思ったほうが良いくらいで、
予約以外の提供はしてなかったり、
ずっと、お待たせしている店ほど、
品質の良いチキンを提供する努力を
しているが故、の可能性が高いです。
最も、単にオペレーションが混乱していて
遅いだけってことも、あります。
なんとも、一概には言えませんが。。。
結局、美味しいチキンはどうすれば食べれるの?
これはもう、日頃から
そのケンタッキーの店長さんと
よく会話して、
その店長さんの人間性を
見極めるしか、ないでしょう。
「この人なら、きちんと作ってくれているはず」
その信頼感で、
同じチキンでも、安心感と美味しさは全く違ってくるはずです。
美味しくて安全な料理を食べるには
結局は、その作り手の事を知らないと、なかなか難しいってことですね。
願わくは、少しでも多くの店が大変だけど、苦しいけど、
自分たちの作る物を食べる人たちを
想像しながら、作ってくれることを心より、願っています。
それでは、シリアスな話ばっかだったので
最後は、カーネル像のコスプレを、ご紹介して、終わります。
色んなカーネルさんの姿をお楽しみ下さい。
カーネル・サンダースの七変化
浴衣とスイカ。妙に似合います!
五月になると武者カーネル
サッカーユニフォーム姿
決して強そうではないけど、
ドラゴンボール・バージョン
大阪だと、もうお馴染みの姿
で、カーネルと阪神と言えば。。。
今では展示されてますね
ケンタッキーの次は、モスの話はいかがでしょうか?
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