大好きな本 「自分の中に毒を持て」 岡本太郎
若い方は、ひょっとして知らないって方も
多いのかもしれませんね。 岡本太郎さん。
私も、そんなに詳しいことは知らない方でしたが、
とにかく、この本を読んで、 何度、涙を流したか分かりません。
大げさに言ってるんではないですよ。
私、実は泣き虫で 素敵な歌を聴いたら
車を運転中でも号泣して 前が見えなくなって
危なくなることが しょっちゅう、あるんです。
まあ、人前では泣きませんけどね。
最近、運転中に泣いた歌は、
この歌かなあ
初めてラジオで流れてきた時 ちょっと号泣しちゃいましたね。
年とると、親のこと思うと涙もろくなります。
で、岡本太郎さんです。
知らない方は、どうか検索して頂ければ。
でも、どんなスゴイ方かとかは、どうでもよくて
とにかく、この本に書いてある彼の言葉は 本当に素晴らしい!
下記に引用させていただきます。
p11より
人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。
ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。
財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、
かえって 人間は自在さを失ってしまう。
-中略-
今までの自分なんか、蹴トバシてやる。 そのつもりで、ちょうどいい。
ふつう自分に忠実だなんていう人間に限って、
自分を大事にして、自分を破ろうとしない。
社会的な状況や世間体を考えて自分を守ろうとする。
それでは駄目だ。 社会的状況や世間体とも闘う。アンチである。
と同時に自分に対しても闘わなければならない。
これはむずかしい。きつい。 社会では否定されるだろう。
だが、そういうほんとうの生き方を 生きることが人生の筋だ。
序文から、この熱い魂のメッセージです。
もう紹介したい文章ばかりなのですが、 特に私が好きな部分を
更に、抜粋いたします。
p29より
たとえば、いま勤めている会社をやめたい、
何かほかにやることがあるんじゃないか、 と考えている人は実に多い。
だがそれは未知の道に踏み込むことだし、
危険だ、と躊躇して迷いながら日を過ごしている。
現在のサラリーマンのほとんどはそういう悩みを、
多かれ少なかれ持っていると思う。 内心では、もっと別な会社や、
別な道に進みたい希望を持っているんだが、 踏み切れない。
身の安全、将来を考えて仕方なく現在の状況に
順応してる人が驚くほど多いのだ。
いつも言っていることだが、ただ 自分で悩んでいたってだめだ。
くよくよしたってそれは すこしも発展しない悩みで、
いつも堂々めぐりに終わってしまう。 だから決断を下すんだ。
会社をやめて別のことをしたいのなら、 あとはどうなるか、
なんてことを考えないで、 とにかく、
会社をやめるという自分の意思を つらぬくことなんだ。
結果が、まずくいこうが、いくまいがかまわない。
むしろ、まずくいったほうが面白いんだと考えて、
自分の運命を賭けていけば、 いのちがパッとひらくじゃないか。
何かをつらぬこうとしたら、
体当りする気持ちで、ぶつからなければだめだ。
体当りする前から、きっとうまくいかないんじゃないかなんて
自分で決めて諦めてしまう。 愚かなことだ。
ほんとうに生きるということは、
自分で自分を崖から突き落とし、 自分自身と闘って、
運命をきりひらいていくことなんだ。
それなのに、ぶつかる前からきめこんでしまうのは
もうその段階で、 自分の存在を失ってる証拠じゃないか。
いかがですか。
もう、こうやって書いてる今も、 泣きそうになってきます。
もう100回以上は読んでますが 読むたびに、
太郎さんは私を 叱ってくれているようで 何度、助けられたか。
ぜひ、多くの方に読んでほしいな、 と心から思う1冊です。
次回は、私の大好きな 伊坂幸太郎さんの あの小説を紹介します。
れでぃお でした。
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