突然ですが、みなさま。
「ヴィンランド・サガ」って漫画、ご存じですか?
え?知らない?
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もったいない!
人生、損してますよ!!!
と、言い切ってもよいくらいに、本当に本当に素晴らしい作品なのです。
もう結論から書いちゃいますが、最大のテーマとなるのは、
父(トールズ)が、息子(トルフィン)に言い聞かす、この名シーン。
「誰にも、敵などいないんだ」
この言葉って、現代でも「きれいごと」として片付けられそうですが、
この「ヴィンランド・サガ」は、
11世紀初頭の北ヨーロッパ及びその周辺を舞台に繰り広げられる、
当時世界を席巻していた「ヴァイキングたちの生き様」を描いた作品です。
そんな暴力・略奪・殺戮が、日常茶飯事であり当たり前の価値観だった時代において、
「誰にも敵などいない」なんていう言葉は、誰にも理解できなかったことでしょう。
しかし、この物語の主人公であるトルフィンの父親トールズは、
何度も何度も、息子に言い聞かせます。
「仕返しなど、してはいけない」
「傷つけてよい者などいない」
「本当の戦士には剣など必要ない」
もちろん幼いトルフィンには、その言葉の真意は届きません。
それどころか、彼はその後、
父の言葉とは「正反対」の人生を過ごすことになります。。。
詳しいことはネタバレになるので書きませんが、
暴力・略奪・殺戮 が、当たり前の人生です。
しかし壮絶な経験の果てに、トルフィンは心から父の言葉を理解しました!
そして当時としては、同じく当たり前の価値観であった「奴隷制度」も、
ヴァイキングの社会そのものであった「戦争」も、
どちらもない国を作ることに、人生を捧げることを決意したのです。
ここからは、私の個人的考察。
今の社会は新型ウイルスの存在ゆえに、
多くの人が恐れ、不安になり、他者との交流が少なくなっています。
「やられたら、やりかえす、倍返しだ!」というドラマが大ヒットするように、
日常の鬱屈した気分ゆえに、
他者への攻撃や報復ということを、正当化しがちになっているようにすら感じます。
SNSにおいて、少しでも弱っている人に対しては、
徹底的に攻撃する風潮も、ほんの少しはマシになってきたかもですが、
相変わらず残っているのは事実でしょう。
それも、そのほとんどが匿名で。
この「匿名」ってのが、私は大嫌いで!
今回、ご紹介したヴィンランド・サガの時代では、
戦士は決闘を申し込むときに、きちんと名乗ります。
それも、親の名前も一緒に。
賛否両論あるとは存じますが、
私、れでぃおは、
匿名での誹謗中傷は、人として最も許されない罪だと断言します。
政治家・芸能人・スポーツ選手など、
過ちを犯した人に対して、相手は公共の場で本名を名乗っているのに、
匿名で好きなことを言う姿勢は、本当にかっこ悪くて、美しさのかけらもない。
ヴィンランド・サガの主要キャラクターである、アシェラッドも言ってます。
少し前までは、そんな匿名で誹謗中傷するような輩には、
徹底的に反撃しても構わない。。。とさえ思っていました。
でも、それはトールズが言うように、
私自身に本当の強さがないだけなんですよね。
まだまだ「甘ちゃん」であり「初心者」なんです。
では一体、どうしたらイイの?
幼かったトルフィンも、何度も思ったことでしょう。
しかし彼は成長して、こんなセリフを言えるようになったのです!
く~ カッコイイ!
その一言です。
もうね、彼のセリフの通りで、
自分が傷つかないような強さを持ち、
相手も傷つけないように防御しつつ、
しかも最後は勝つ!
この「勝つ」っていう言葉は、戦いが日常の時代ゆえの表現なので、
現代なら、円満に合意するとか、最低でも法的に勝つ、とかでしょうか。
ただひたすらに、人間性を高め、知識と教養を高める
それが正解なのだと思います。
今年で52才になりますが、まだまだ私は人生の初心者です。
トルフィンに負けないように成長し、
いつの日か、トールズのような「本物の戦士」になりたい。
そんな中二病のような言葉で終わります。
以上、
トルフィンとトールズ親子が大好きだ【ヴィランド・サガ】を語ろう
という記事でした!
今回の「匿名」という話に関連する記事です。是非ご一読を。
~おまけ~
原作者:幸村誠さんの「クセの強いw」コメント動画
真面目なインタビュー動画はコチラ。
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