大好きな本

凄い文章を読んだ!沢木耕太郎さんは素晴らしい

沢木耕太郎さんの本を初めて読んだのは、

20歳頃だったと思います。

 

当時、バーボンをボトルでラッパ飲みしてた

れでぃおは、彼の素敵なタイトルのエッセイに夢中になりました。

 

その名も「バーボン・ストリート」

 

それ依頼、沢木さんの本は次々と読んでいき、

家の書庫には20冊くらいあるはずです。

 

今、手元に持ってるのは下の2冊

「無名」「深夜特急2」を読み返し中。

IMG_1645

で、記事タイトルの

「凄い文章を読んだ!」

 

というのは右端にある本を

昨夜、ブックオフで購入して

 

いつものお好み焼き屋さんのカウンターで

読んでいたわけです。

IMG_1540

こんな感じでね。

 

この「Story Seller」という文庫は、

新潮社が人気作家さんたちの

読み切り作品を集めて、

 

1冊に収録するという素敵な企画本です。

もちろん敬愛する伊坂幸太郎さんの作品も

過去に収録されていました。

 

れでぃおは、第1弾と第2弾を読んでいますが

画像の第3弾は、まだ読んでなかったのです。

 

 

そこで、ブックオフで108円で売ってたので、

お好み焼きと酒の友に買ってみたのですが。

 

 

最初に掲載されてる沢木耕太郎さんの

「男派と女派 ポーカーフェース」

というタイトルのエッセイが

 

あまりにも素晴らしすぎる

 

 

文章を読んで、衝撃を受ける経験は

かなり久々でした。

 


 

文庫本で20ページという

極めて短い文章なのですが、究極のエッセーです。

れでぃおは、本当に感動しました。

 

特に、素敵な2箇所を抜粋してご紹介します。

 


 

-16頁 中段より-

旅に荷物はつきものだが、旅は荷物が少なければ少ないほど快適なものになる。

バックパックをそっくり盗られてしまったということは不運だったが、

逆に考えれば、まったく荷物なしで旅ができるということでもある。

幸い金はある。必要最小限の物はどこかで買えばいいのだ。

私は、荷物なしで旅することができるようになったことを

「ラッキー!」と思うことにした。

 


 

~補足説明~

まだ20代だった沢木耕太郎さんが、寿司屋で

知らないことを親方に質問すると、その親方が

とても嬉しそうに答えてくれた場面のあとで。

 

-23頁 後段より-

 その親方の言葉に不安も吹き飛んだ。

そして、その対応の仕方を「カッコイイ」と思った。

経験の少ない若造がおずおずと訪ねてきた。それに対して、

相手を恥ずかしがらせるようなことはせず、さりげなく教えてくれた。

以来、鮨屋というものに対する私の物差し、メートル原器は、

神田の「鶴八」に置かれることになった。

 のちに、このときのやり取りを持ち出すと、親方はこう言ったものだった。

 

「あたしたちは魚のプロです。素人に魚のことを訊ねられて、

 きちんと説明するのは当たり前のことです。素人のくせに知ったかぶりを

 する客にはちょっとした嫌みを言うことはありますがね・・・・・」

 そこで親方は真顔でこう付け加えた。

 「でも、知らないことを真っすぐ訊いてくれる方は、あまりいないもんなんですよ」

 私はこうしてひとつのことを学ぶことができたのだ。

 知らないことは恥ずかしがらずに「真っすぐ」訊ねる。

そして、こちらも訊ねられたら、たとえそれがどんなことであれ

軽蔑したりせずにきちんと答える。

 

 実際、外国に行っても、私はよく人に訊くらしい。

 私は外国へ取材に行くときもほとんどの場合ひとりである。

編集者やカメラマンと行動するのが面倒だからだ。

しかし、オリンピックやワールドカップのような大きなスポーツ・イヴェントでは、

日本から来た編集者やカメラマンと一緒に行動することも起こってくる。

街を歩いてるとき、そんなひとりの編集者が感心したように言ったものだった。

 「沢木さんて、何でも人に訊いちゃうんですね」

 そう、私は何でも人に訊いてしまう。そして、教わるのだ。

 


 

 

もう、これは50年近くにわたり

「文章」を書き続けて

かつ50年近く「旅」を続けてきた

沢木耕太郎さんにしか書けない文章だと思います。

 

沢木さんは、私より22歳上。

あと22年で、こんな素晴らしい文章を書けるだけの

人間力が私に備わるかなあ。

 

 

以上、感動が凄くて、

どうしても記事にしたかったんで。

本に興味の無い方、ごめんなさい。

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