私が伊坂幸太郎さんの「ラッシュライフ」を初めて読んだのは、
ちょうど10年ほど前、2005年頃の羽田空港でした。
なんとなく手にとって、
表紙カバーの独特な雰囲気に引きこまれ購入すると
その今までに読んだことのない文体に驚愕し、
ホテルの部屋で翌日の朝まで!
夢中で読んだことを今でも鮮明に覚えています。
はっきり言って、伏線に次ぐ伏線、
あっと驚くストーリーの交錯が満載なので。。。
内容を話すことは、ネタバレにしかならず。
ここでは、
この「ラッシュライフ」のストーリーについては何も言えません。
伊坂幸太郎さんの入門書としては、
うってつけの小説であることは自信を持って断言いたします!
さて、伊坂幸太郎さんの詳しい経歴などは、
今の時代、検索すれば何でも分かりますので
今回の記事では、
「私が伊坂幸太郎さんの小説を愛する3つの理由」
というテーマで書いてみます。
その1:人生の指針となり得る名セリフ満載
伊坂幸太郎さんのファンならば、
誰もが彼の小説の登場人物の、
素晴らしいセリフの数々を言えることだろう
例えば、私のお気に入りは、
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」
~『重力ピエロ』
「楽しく生きるには二つのことだけ守ればいいんだから。
車のクラクションを鳴らさないことと、
細かいことを気にしないこと、それだけ」
~『アヒルと鴨のコインロッカー』
「そもそも大人が格好良ければ、子供は、グレねえんだよ」
~『チルドレン』
「扉があったら、開けるしかないでしょ。
開けたら、入ってみないと。人がいたら、
話しかけてみるし、皿が出てきたら、食べてみる。
機会があったら、やるしかないでしょ。」
~『グラスホッパー』
「自信がない人ほど偉そうに決断して頭ごなしに命令する」
~『陽気なギャングが地球を回す』
その2:登場人物が超・魅力的
伊坂幸太郎ファンの9割が、
「黒澤」というキャラクターを愛してるはず。
彼は本業は泥棒、副業が探偵、
もう最高に魅力的な人物で、いろんな小説に登場するもんだから、
我々、伊坂ファンは彼が登場する度に拍手喝采なのです。
こういった魅力的なキャラが、
伊坂さんの作品では最初に登場した小説以外でも、
あるときは主要キャラとして、
またあるときはコッソリと、
登場しちゃうもんだからファンには、たまらない面白さなのです。
個人的には、『ラッシュライフ』で登場した老夫婦が、
『フィッシュストーリー』でも登場した時が、
れでぃお的には拍手喝采モノでしたね。
その3:伊坂さんの音楽趣味が最高
チャーリー・パーカー
セックス・ピストルズ
ビートルズ
ジョン・コルトレーン
ジョージ・ハリスン
キース・ジャレット
ボブ・ディラン
リー・モーガン
ローランド・カーク
ジョン・レノン
ソニー・ロリンズ
ブライアン・ジョーンズ
クラッシュ
ジョー・ストラマー
ジョーイ・ラモーン
ラモーンズ
さっと思い出しただけでも、
伊坂幸太郎の小説には、こんなミュージシャンの名前が登場します。
そしてなんといっても!
私の大好きなこのアーティストの、この歌を聞いて、
こんな素晴らしい作品を作るには
創作活動に専念しないと無理だな、と
伊坂さんは会社を辞めて、専業作家になったのですが、
私もこの歌を聴いて凄く衝撃を受けた時期だったので、
ますます伊坂さんが好きになりました。
すごすぎる歌です。
幸福な朝食退屈な夕食.mov
本好きのれでぃおは、
今後も次々とオススメの本や作家を紹介いたします。
前回は、「芸樹が爆発だ」のこの方
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